イエス様と一緒に生きるってこんなに素晴らしい!
そんな証をお伝えするページです。
◆藤田ハル子姉←クリック
◆伊達菜美子姉←クリック
◆今津淑子姉←クリック
◆故、鷲沢富美恵姉(96才土居教会員)ナルドの壺より
◆故、大西ハルエ姉(99才土居教会員)百万人の福音より
ナルドの壺より
…故、鷲沢富美恵姉の生涯…
※鷲沢姉は、2004年8月6日に天に召されました。享年96才でした。最後まで穏やかな方でした。
助産婦としてのスタ−ト
四国の愛嬢県は土居町の片田舎の農家に生れた私には、四人の兄がありました。が、小学生の時、悪病の流行で、瞬く間に四人とも亡くなってしまったのです。両親の悲しみと、寂しさはひとしおだったようで、母方の姪を貰って育てておりました。しばらくして兄が生れ、「もう一人女の子がほしい」と口癖のように言っていた五年目に生れたのが私でした。 父母の喜びは大変なもので、掌中の玉のようにかわいがってくれました。
私はとても元気にすくすくと成長し、学校に行くようになってまあ成績も良く、運動会も何時も一位でした。父はそんな私に期待をかけて、医者にさせたい希望を持っていました。当時、田舎では、女学校へ行く人は二、三人でしたが、両親は私を女学校に入れてくれました。しかし、大切な時期に私が病気になりましたので、医大は諦めて阪大の『看護婦養成所』に入学し、大正十三年三月に卒業しました。
初めて両親の許を離れた私は、父母恋しさに夜になると布団を被って泣いたものです。負けん気の強いくせに、とても甘ったれでした。夏休みのくるのを楽しみに、指折り数えて待っておりますと、父の方が夏休みまで待ちきれずに面会に来たのです。その時、父の顔を見るなり、わっと泣き出して中々涙が止まりませんでした。
その後、体調をくずして微熱が続きますので、医師に2ヶ月間静養の診断書を書いてもらって、四国に帰って来ました。その時、今こそ勉強の時と思って助産学の本を買い、夜も昼も一生懸命勉強しました。そして、大阪と愛媛で検定試験を受けたのです。幸い、どちらも合格しました。実地試験は同じ日でしたので、愛媛で受けました。
経験はありませんでしたので案じつつ受けたのですが、合格出来てほっとしました。二年間高い月謝を出して通学しなければならない所を、二か月の独学で助産婦の免状を頂いた時は、何ものにもまさる喜びでした。両親もほんとうに喜んでくれました。
大正十五年五月に助産婦の資格が与えられてから、産婦人科の方へ代り、それ以来ひたすらお産の仕事に励んで来たのです。私のような甘ったれでも、神様を知るようになってからは、人生が180度変わって自分でも驚くほどにしっかりしてきました。
希望の光を見い出す
初めて神様のみ言葉に触れたのは、昭和2年の秋でした。『阪大病院』にいた時、賀川豊彦先生の講演のビラを貰ったのがきっかけで、行ってキリスト教のお話を聞きました。それはこんな内容だったと思います。
天地創造の神は私達人間を造られた事、しかし、人は神の御旨に背き罪の生活をしている事。これを憐れんで神は独り子イエス・キリストをつかわして、願いの十字架にかけられたこと。そして、それを、私の為と信じる者は救われるという事でした。
私は神様に今までの無知をお詫びして、すぐ信仰の決心を致しました。その時頂いたのが次の聖句でした。「主は私達の為に命を捨てて下さった。それゆえに、私達もまた、兄弟達の為に命を捨てるべきである」Tヨハネ3:16
それからというのは、日曜日の来るのを楽しみにして「早天祈祷会」「礼拝」「祈祷会」にと熱心に通いました。教会と言っても普通の家で、そこを「四貫島セツルメント」と言っていたのです。初めて見た教会の様子は、今も忘れる事が出来ません。
いつくしみ深き 友なるイエスは
罪とが憂いを とり去りたもう
こころの嘆きを 包まず述べて
などかは下さぬ負える重荷を
いつくしみ深き 友なるイエスは
われらの弱さを 知りて憐れむ
悩みかなしみに沈めるときも
祈りにこたえて慰めたまわん
いつくしみ深さ 友なるイエスは
かわらぬ愛もて導きたもう
世の友われらを 乗て去るときも
祈りにこたえて労りたまわん
賛美歌312番
その後>鷲沢姉は、証のペ−ジに記載しております大西姉と、老人福祉施設”ちかい”で同室になりました。大西姉は長年の祈りの友です。しかし、大西姉は2001年の夏、自動車との接触により、足と腰を複雑骨折され、暫く危険な所を通過され、長い間病院暮らしでしたので、鷲沢姉は、祈りの友である大西姉とお会い出来ない2年間を過ごされました。
その間、鷲沢姉は96才という御高齢に加えて、足の痛み、皮膚の痒さで眠れない日が続き、信仰も忘れがちになっておられました。
2003年8月11日 左 鷲沢姉(96才) 右 大西姉(93才)
しかし、くすしい神のお導きによって、祈りの友の大西姉が、”ちかい”に入所される事となりました。しかも、同室です。
先日、教会員の高橋姉が、上記の鷲沢姉自身のお証を鷲沢姉にして下さり、その夜、鷲沢姉は1晩かけて、主イエスと共に歩まれた御自分の生涯を思い出され、翌日、牧師が訪問した時には、喜びに満たされた笑顔で、「今日からまた、大西姉と一緒にお祈りします」と語って下さいました。
土居教会牧師 千葉和幸
前任者濱牧師御一家と
2003年8月20日
濱牧師御一家&大西姉&千葉牧師